ぜっぽう星人の侵略

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"Dark Sun..."歌詞和訳【解説付き】ペルソナ5アニメーション(P5A)

お久しぶりです。ぜっぽう星人です。

今回はペルソナ5アニメーション(P5A)の2期のOPの"Dark Sun..."を訳しました。

目黒さん、Lynさん、ゲームでも作詞を担当されていたBenjamin Franklinさんが作られています。アニメにもしっかりと気合が入っていますね。

ひとまずOP映像で流れたshort版の部分のみ訳しました。

歌詞はみんな大好き明智の心情になっています。

 

 

"Dark Sun..."

暗き太陽...

 

作曲者・編曲者 目黒将司

作詞者 Benjamin Franklin

歌 Lyn

意訳

They say a choice

In the darkest hour

君たちは一番苦しい時期でも道を踏み外さずに、

自分の人生を自分で決める権利を主張した

 

Is the way we find out
What we are made of
それが僕たちが本当の自分を見つけるための方法なのだから

But if I chose

As a blind man would

でも僕には希望の光は見えなくて、彷徨いながらこっちの道を選んだんだ

Only hearing voices
Inside my head
頭の中で自問自答の声だけが聞こえる

 

Can I say
僕は自信を持って言えるのか?


It was right
To snuff out
Every foe

敵を皆殺しにしたことが正しい行いだった、と

 

I could find
What about me?
僕は見つけられたのだろうか?

本当の自分を

 

Dark Sun
暗き太陽

 

You shone like a prayer

Waiting
To strike

君は輝いていた
僕を叩きのめさんと、祈りながらチャンスを待っていたんだよね

 

Dark Sun
暗き太陽


But somehow you fed
My hunger for a life
でもどういうわけか君は、僕の人生を満たしてくれた

 

Not ruled by your night
君だけの夜に紛れ、腐った大人たちの支配をものともせず

Dark Sun
暗き太陽

 

Wherever you shine
君はいつも輝いているから

 

Eyes turn
Away
僕は眩しくて目をそむけたくなる

 

Dark Sun
暗き太陽

 

What choices have I
僕がどんな選択をしたとしても

 

But live another day
僕はもう一方の人生を生きることになるだろう

 

Live another day
君と同じ人生は歩めない

 

Live one more day
でも最期まで懸命に足掻いてみせるさ

意訳の解説

私は明智から見たジョーカー、怪盗団への心情を歌った歌詞だと感じたので、その方針で訳しました。

今回は意訳多めです。

 

They say a choice

In the darkest hour

君たちは一番苦しい時期でも道を踏み外さずに、

自分の人生を自分で決める権利を主張した

 

In the darkest hour 一番苦しい時期

単に真夜中、かと思ったがこういう意味があるらしい

ペルソナの力を正義に使ったことを指している。

ここでは怪盗団のことをthey、と言っている

 

 

Is the way we find out
What we are made of
それが僕たちが本当の自分を見つけるための方法なのだから

おそらくitが省略されており、
(It) Is the way we find out what we are made ofとなる。

the wayをwe find以降で関係代名詞的に修飾、find outの目的語が間接疑問文になっていると思われる。

ここではなぜかweになっている、深読みかも知れないが、

これは明智が一瞬怪盗団になったことを指している?

もちろん物理的にも加入したが、気持ちの面でも正義のためにペルソナをつかいたい、と揺らぎかけた、ということ

 

whay we are made of

は直訳すると

僕たちが何からできているのか

となるが、これは何が自分を自分足らしめるのか、という意味なのではないかと思った。そこから思い切って本当の自分を見つける、としました。

ペルソナ=本当の自分ですからね。

 

But if I chose

As a blind man would

でも僕には希望の光は見えなくて、彷徨いながらこっちの道を選んだんだ

省略がある

But if I chose(the way)

As a blind man would (choose)

直訳:でも目が見えない人が選ぶように、僕はこの道を選んだ

 

Only hearing voices
Inside my head
頭の中で自問自答の声だけが聞こえる

以下の歌詞がその声

 

Can I say
僕は自信を持って言えるのか?


It was right
To snuff out
Every foe

敵を皆殺しにしたことが正しい行いだった、と

snuff out ろうそくの火を消す、殺す、鎮圧する

foe 敵、反対者

明智がやってきたことですね

 

I could find
What about me?
僕は見つけられたのだろうか?

本当の自分を

 

Dark Sun
暗き太陽

明智目線だと考えると、おそらくジョーカーのことを指している。

ただジョーカーと明智は鏡写しの関係なので、明智のこともイメージして暗き太陽、としたのだろう

1期も2期もだがOP映像で明らかに、ジョーカーと明智を対比しているのが分かる

個人的に好きな演出です

 

You shone like a prayer

Waiting
To strike

君は輝いていた
僕を叩きのめさんと、祈りながらチャンスを待っていたんだよね

prayerは正直訳し方がとても難しかった、かなり無理矢理解釈することになってしまった

prayer 祈り 祈る人

おそらく深読みだが、無印ペルソナ(PSPのリメイクバージョン)の戦闘BGMで

"A Lone Prayer"

というのがあるので、そこからの輸入かも。

 

strikeは"Rivers in the Dessert"でも登場する単語で、そこでは獅童明智をだまし討ちする、という意味で使われていた。

そこと関連付けている。

 

Dark Sun
暗き太陽


But somehow you fed
My hunger for a life
でもどういうわけか君は、僕の人生を満たしてくれた

somehow どういう訳か fed feedの過去形
feed hunger 飢えを満たす

 

Not ruled by your night
君だけの夜に紛れ、腐った大人たちの支配をものともせず
by night 夜に紛れて

直訳:支配されず、君だけの夜に紛れて

 

Dark Sun
暗き太陽

 

Wherever you shine
君はいつも輝いているから

 

Eyes turn
Away
僕は眩しくて目をそむけたくなる

turn away 目を背ける

明智にとっては似た境遇なのに腐らなかったジョーカーは見ていて辛い存在

以下ネタバレ、P5Rをやった人のみ見て下さい。

(丸喜にもラストシーンでジョーカーは「眩しすぎる」と言われてましたね。)

 

Dark Sun
暗き太陽

 

What choices have I
僕がどんな選択をしたとしても

倒置

 

But live another day
僕はもう一方の人生を生きることになるだろう

 

Live another day
君と同じ人生は歩めない

 

Live one more day
でも最期まで懸命に足掻いてみせるさ

直訳:もう1日は生きる

 

感想

明智の歌らしい、という話は聞いていましたが、

自分で訳してみても間違いないなと思いました。

明智はゲームではあまり多くを語りませんでしたが、歌で語っていることが多いですね笑

特に印象に残ったところは

「Wherever you shine Eyes turn Away
君はいつも輝いているから 僕は眩しくて目をそむけたくなる」

の部分です。

明智はジョーカーのことを「道を踏み外さなかった自分」としてある種羨んでいるんですよね。だからこそ直視できないのでしょう。

 

辛い明智の心情が歌われておりもの悲しい曲でしたが、私はP5のこういう系の曲も好きです。

 

P.S.

冷静に考えるとジョーカーのことを太陽とまで言ってしまう明智のジョーカー好きっぷりには少し笑ってしまいました。笑